生理学

生理学(せいりがく、英語: physiology)は、生命現象を機能の側面から研究する生物学の一分野。フランスの医師、生理学者であるジャン・フェルネル(フランス語版、英語版)によりこの用語が初めて導入された。
形態的側面からアプローチする解剖学や形態学と対置される。原則として一個体を扱う分野であるので、遺伝現象を扱う分子生物学は含まない。また異常な生理状態を調べる病理学と対義的に用いられることもある。生理は正常の状態の意味(←→反対が病理)

広義に解釈すると、生命現象のありのままを研究する生理学は、生物学と同義と言えよう。生物学でもっとも栄誉ある賞がノーベル生理学・医学賞であることが端的な例である。近年では生物学の各分野の融合が進み、生化学や分子生物学の各領域との境目が曖昧になりつつある。